優先順位はやはり語彙力
英検の勉強をするときに優先すべきは語彙力だと個人的に考えています。
何故なら、語彙問題は時間を掛ければ確実に点数を稼げる部分だからです。
2級までは文法問題や語法問題があるので、単語帳だけじゃなく、文法書や問題集を使って勉強する必要があります。
一方で、準1級・1級レベルだと文法問題や語法問題が出題されないので、単語帳をひたすらコツコツ暗記すれば確実に点数を稼げます。
個人的に使って良かった単語帳は「単熟語EX」「パス単」の2冊です。この2冊をしっかり暗記できれば、語彙問題では18〜23/25は取れるようになります。
本番でわからない単語が出てきても、2冊やっておけば選択肢を2つまで絞ることが可能です。
短時間で結果を出したい人は英単語の暗記から始めることをオススメします。
勉強している人の中には、英単語の暗記が苦手という人もいるかもしれませんが、英検に限らず勉強は暗記が基本です。
暗記を怠ることは合格率を低くしてしまう可能性があることを覚えておきましょう。
文法もやっぱ大事だよね!
英検の問題を何回もやっていると、問題の傾向が掴めてきてしまい、英文をきちんと読めなくても正解してしまう場合もあります。
英語を教えていて感じることは、英検◯級を自分の実力だと過信しないことです。
実際に英検3級、準2級、2級、準1級の英文を読ませて意味を確認すると、文法がガタガタな学生が多いです。だけど試験では受かってしまうんです。
文法の力は長文よりも英作文で最も顕著に出てきます。準2級以上(高校生レベル)目指している小中学生を指導したこともありますが、大体躓くのは語彙問題の最後の3問(文法・語法問題)や英作文です。
昨今の英語教育では、文法の正確さや知識よりも会話できることに重点を置いていますが、最低限の文法や知識がないと、いざという時に苦労を強いられます。
なので、少しでも上のレベルを目指すのであれば、中学生の文法くらいはマスターしておかないとどこかで挫折します。
準2級以上の英作文は英語よりも日本語の問題
英検準2級以上の英作文を指導していて感じることは、英検の英作文は英語力よりも日本語力を問われているように感じます。
過去問を見ていると、普段日本語で考えないような内容を聞かれることが多いように感じます。
学生に英作文の問題を渡して書かせると、質問に対して受け答えできていない内容だったり、文法がめちゃくちゃだったりします。
英作文がめちゃくちゃな人の特徴は、自分で考えた日本語を忠実に英語に直そうとしている傾向があるように感じます。
母国語(日本語)と第二外国語(英語)のレベルには差があるので、自分で考えた日本語を100%英語に直すのは至難の業です。
英作文で点数をとりたかったら、日本語をどれだけ簡単に噛み砕いて英語にできるか?が重要になってきます。