朝イチで新聞を買って問題を見てみた感想
5教科にザッと目を通してみたところ、以前の入試と大幅に変更点はなかったように思われます。
今まで通り勉強していれば、対応できる問題ばかりでした。
科目によっては、少し面倒な問題が増えたように感じますが、全体的に見たら比較的高得点を取れそうな問題レベルでした。
テレビや塾で入試が難しくなった!!だから早いうちから対策をしなきゃいけません!なんて言っているところは、不安を煽って入塾させようとしているだけでしょう。
入試形式が変更されて、騒いでいる人たちは勉強の本質が分かっていない証拠です。
テスト形式が変わっても、問われる内容は変わりません。
今回の入試で難しかった・・と嘆いている学生は、単純に勉強不足です。しっかり勉強している学生にとっては、もうワンランク上の高校に願書出しておけば良かった・・と後悔するレベルです。
各教科の感想についても書いて行きたいと思います。
国語について
国語に関しては文章量が多いなぁと感じたくらいで、難易度はそれほど高くないと感じました。
難しい。というより、面倒だなぁ・・。と感じさせる入試問題でした。
今の学生は長い文章を読めない人が多くなっているので、長い文章を読む習慣がない人にとっては難しく感じたかもしれません。
ラインやTwitterなどの短文に慣れてしまっている学生への警告のように思える文章量でした。
そして、80字程度で書きなさい。みたいな長い文章を書かせる問題もありましたが、これも面倒だから後回しにさせて、点数を落とさせる仕組みなのかなぁ。と感じました。
これから中3になる学生は、いつも通り勉強していれば十分に志望校に合格できるでしょう。
来年の入試はどうなるかわかりませんが、日頃から長めの文章を読む習慣を身につけた方が良いでしょう。
表現力が問われる。なんて大袈裟なことを言っている塾やマスメディアがあるかもしれませんが、塾用教材や市販教材+学校のワーク+過去問をやっていれば十分に点数を取ることが可能です。
数学について
数学に関しては難しい問題も散見されましたが、基礎的な問題をしっかり解けると最低でも50〜60点くらいは取れるだろうなぁ。と感じました。
最近、教科書に追加された単元(箱ひげ図)が出題されていました。その他にも見慣れない問題・明らかに面倒な問題が何問かありました。
大問1だけで、配点33点もあったので、数学が苦手な人は大問1をしっかり解けるようにして+αできるようになれば、半分は確実に取れる内容のように感じました。
最後の大問5に関しては、裁量問題に出題されるような難易度のように感じました。
大問1〜4でどれだけ点数を稼げるか?が勝負の分かれ目になったのではないのでしょうか。
取れる問題はしっかり解いて、解けない問題に時間をかけすぎないように時間配分を意識して解くようにしましょう。
社会について
社会に関しては暗記ゲーム的なところがあるので、細かい内容については割愛させて頂きます。
問題を見た瞬間に感じたことは、文章は少ないけど資料やグラフが多いなぁ・・と感じました。
今後、社会の勉強は語句の暗記だけではなく、資料やグラフも一緒に覚えていくようにしないと解けなくなるかもしれません。
理科について
理科の問題は難易度や問題量の両方がバランスよかったです。
極端に難しくもなく、簡単でもなく。といった感じを受けました。
いつも通り、実験結果やグラフから読み取って問題を解きましょう。みたいな問題が多かったです。
最近の理科も文章量が多いので、長い文章を読めない人にとっては難しく感じるかもしれません。
理科の対策としては、広く浅く勉強していくのが良いかもしれません。
英語について
英語は標準問題+裁量問題して÷2したような問題でした。
100点満点形式になったせいなのか、リスニング・長文・英作文などの量が増えた感じがしました。
最近の英語はコミュニケーション重視と言いながら、ガッツリ長文を出してくる辺り入試はどこまで行っても入試だなぁと感じます。
これは前から分かっていたことですが、入試やテストで良い点数を取るのと、コミュニケーション取れるのは別物と考えて勉強しないと痛い目にあう可能性があります。
今の時代はコミュニケーション重視だから、英会話習わせることで、入試にも対応できるだろう!!なんて考えは捨てた方が良いでしょう。
英会話を習った方が、英語への耐性がつきますが、入試やテストで良い点数を取れるとは限らないでしょう。
昔からやっている、単語の暗記、文法、長文を理解しながら読むトレーニングをしないと点数には反映されないでしょう。
全体を通して感じたこと
大学入試や高校入試も改革されつつありますが、学生が全く太刀打ちできない問題が出題される訳ではありません。(私立大学・高校は例外がありますが・・)
なので、やることをしっかりやっていれば十分に合格できる可能性があります。
少しスケールが大きな話になりますが、学力に格差が出てきているように感じます。
できない人は全然できない。できる人はできる。のような学生が増えつつあるように感じます。
様々な理由や原因があると思いますが、一番大きな原因はスマホなど無料で何時間でも暇つぶしできる道具が普及したことだと個人的に考えています。
勉強をしっかりやる人はやるけど、やらない人は全然やらない。という状況が学力格差に繋がっているのではないか。と思います。
今の時代、スマホは必須アイテムになりましたが、スマホなど無料で何時間も暇つぶしできる道具とどのように向き合っていくのか?が重要になってくるでしょう。
もちろん、全ての原因がスマホにある!!とは言いませんが、スマホも原因の一つと言えるでしょう。